向精神薬の離脱症状

減薬
A group of antibiotic pill capsules fallling. Healthcare and medical 3D illustration background.

向精神薬の離脱症状とは

向精神薬を減薬、断薬した時点で起こる辛い症状。
向精神薬でも注意喚起がなされていない、最もやっかいな症状です。
これを「症状の再発」という人も多いです。
この症状のために、一生精神科通院から抜け出せなくなる人が多く、
例えぬけだせても後遺症が残る率が高くなる原因にもなっています。

常用量離脱
長期服用していると常用量使用していても、離脱症状が起こること。
常用量離脱は、ベンゾ依存が更に進んだ(悪化した)状態です。
この現象により、調子を元に戻すためには薬の量を追加していくことになります。
減薬するなら常用量離脱が起こる前に行う事が望ましい。常用量離脱への移行は、遺伝的・多種類・高容量を長期間服用した人などが考えられますが、はっきりしたことはわかっていません。

離脱症状はどのようになると起こりやすい?

離脱症状は長期服用するほど起こりやすくなります。
しかし、早い人では数週間の服用ででてくる場合もあるし、半年服用しても現れない人もいるなど、個人の体質、薬の種類などに左右されます。
そうなってくると、少量でも減らすのが難しくなってきますし、断薬できたとしても、なんらかの後遺症が残るリスクも高まってきます。

急に薬をやめるとどうなる?

激しい離脱症状が襲います。長期服用、量が多いほど激しさが大きく日常生活がまともにおくれなくなるほどです。人によっては救急入院することも。衝撃でひどい後遺症も残る場合があるので急な断薬は控えた方が安全です。

向精神薬の種類と副作用

睡眠薬、抗不安薬・・・だいたいベンゾジアゼピン系(非ベンゾ系もほぼおなじ)が大きな問題。近年はロゼレム、ベルソムラなども利用されている。GABA系に作用しノルアドレナリン抑制し副交感神経高める。
抗うつ薬    ・・・うつ病用の薬。セロトニン、ノルアドレナリン亢進し交感神経高める。
抗精神薬    ・・・統合失調用の薬。ドーパミン抑制。
気分安定薬   ・・・双極性障害で使用。気分の変動を滑らかにする。

いずれの薬も「対症療法薬」で「治療薬」でないことに注意。
いくら飲んでも治りませんし、長期服用で悪化していきます。

副作用

向精神薬服用の長期化リスク

・自律神経が乱れてくる。
・脳が破壊されていく。
 認知機能、記憶障害、不随意運動(勝手に身体が動く)
・耐性がついて薬の量が増えていく。(金銭的負担が大きくなる)
・休職が増え、仕事に支障がでてくる。
・高血圧、糖尿病、早期認知症などになりやすい。
・太りやすく肥満になり生活習慣病にも。
・免疫が落ち病気にかかりやすい。
・薬の離脱症状のリスクが高まり減薬が困難に(断薬に2~3年かかる)
・断薬できてもなんらかの後遺症が残る。
・服薬を続けても「筋委縮」で死亡リスクが高まる。
・向精神薬を服用している人は平均寿命は15年ほど短い。
・社会復帰がむずかしくなる。

離脱症状が起こると、薬を止めようが、止めまいが厳しい選択を迫られます。

起こる離脱症状

薬を減薬し離脱症状が起こると、その薬の作用の反対が起こります。
・ベンゾ系(睡眠薬、抗不安薬)・・副交感神経高める交感神経アップ
・抗うつ薬・・交感神経高める副交感神経アップ
・抗精神薬・・ドーパミン抑制ドーパミンアップ

 事故や対人関係の問題(口論やケンカ)、仕事や学業成績の低下などが見られます
 自殺念慮(死にたい気分)、不随意運動(勝手に身体が動く)
 なども引き起こす場合があります。

ベンゾジアゼピン系(睡眠薬・抗不安薬)

考えられている原因
 GABA受容体の減少、自律神経鎮静機能の低下
 交感神経優位の状態になりやすい。

・動悸、頻脈、筋肉痛、硬直、不眠、耳鳴り、微熱、火照り、寒気、高血圧、不安増加、パニック
 広場恐怖、強迫観念などの症状・・・交感神経が過興奮状態

頭痛

痛み/筋肉の凝り – (四肢、背中、首、歯、顎)

ピリピリする感覚、痺れ、感覚の変容(四肢、顔、胴体)

脱力(例えば下肢に力が入らない)

疲労感、インフルエンザ様症状

筋肉がピクピクする(筋れん縮)、ミオクローヌス、チック、“電気ショック様感覚”

震え

めまい、もうろう感、バランス失調

霧視(ぼやけて見える、目がかすむ)/複視(二重に見える)、眼痛、ドライアイ

耳鳴り

過敏性 -(光、音、触覚、味覚、嗅覚)

消化器系症状 -(吐き気、嘔吐、下痢、便秘、腹痛、腹部膨満感、嚥下障害)

食欲/体重の変化

口渇、金属様味覚、嗅覚異常

潮紅/発汗/動悸

過呼吸

排尿障害/月経異常

皮膚発疹、かゆみ

ひきつけ(まれ)

参考:Benzo Case Japan

抗うつ薬

考えられている原因

シナプス間隙の5-HT濃度の急激な減少、 コリン神経系の過活動、 脳のセロトニン濃度が急激に減少することなどが関わるのではないかといわれていますが、はっきりとわかっていません。

さむけ、筋肉痛、発汗、頭痛、吐き気、夢をみる、風邪のような症状、めまい、音に敏感になる、涙が出続けるなど強い副交感神経優位の状態になりやすい。

  • ふらつき・めまい耳鳴り
  • 頭痛・吐き気・気持ち悪さ
  • 頭のモヤ(ブレインフォグ)思考力低下・集中力低下
  • 不安・不眠・しびれ(シャンビリ)

などの症状が服用中止後おおよそ1-3日後に起こることが多いです。
減量後7日以内に症状が始まることがあります。

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