不安障害・・・パニック障害とは ~パニック発作・予期不安・広場恐怖・閉所恐怖~

トラウマ

パニック障害とは

以前は、全般性不安障害と並び不安神経症のうちのひとつと考えられていましたが、1980年以降のDSMの分類化によりパニック障害として扱われるようになりました。

パニック障害の症状には例えば、こんなものがあります。

「 今まで経験したことのない動悸を経験し、窒息死してしまうんじゃないかという恐怖」
「手足の末端のしびれ感や震えがどうしようもなくなる」
「 パニックに陥っている時、まわりも巻き込んでしまって、恐慌状態の中でも人の視線が気になり、ひどい焦りが生じる、何度も経験しているとまた迷惑をかけてしまうという罪悪感 」

特に、身体に病気はないのに、突如、動悸、呼吸困難、めまい、発汗といった自律神経症状パニック発作)が現れます。その最初のインパクトから発作への不安が増して過度に心配となって外出が制限されていくようになります。

パニック障害はたいへん苦しいもので、その死をも思わせるような恐怖から、
「またパニック発作が起こるのではないか?」
といった極度の不安や緊張に襲われ(予期不安)、交感神経がさらに高まり、より「パニック発作」が起こりやすくなる悪循環にはまってしまいます。
電車、バス、飛行機などの乗り物に乗ったとき、パニック発作が起こる人が多いのですが、人混みの中、狭い場所にいるときに起こる人もいます。(これを広場恐怖症、閉所恐怖、乗り物恐怖といいます)

また、外にでない場合でも、家の中に1人で過ごしていると、異様な恐怖、不安を覚えて、不安が治まらずパニック発作を起こす人もいます。(留守番恐怖
パニック発作が起きない場面に身をおいていても、
「もしまた発作が起きたら」
「もしあの場所に行ったら」
「もし逃れられない閉塞状況に陥ったら」
などと、予期不安がずっと苦しめ続け、どこにいるにも付き添いが必要となってしまいます。

パニック障害になっている方は、パニックが起こるときだけでなく普段からも交感神経が高まった自律神経失調症のもなっています。そのため、身体が硬く緊張が強く疲れやすく、肩こり、腰痛、頭痛になる人も多い傾向にあります。呼吸に関わる肩甲骨周辺も硬直し、呼吸が普通の人より浅くなり、さらに緊張、不安が高まっていきます。姿勢も前向き加減で猫背になっている人も多い傾向があります。
また、過呼吸症候群を併発している方が多く、パニック発作が起こると「はぁはぁ」と生き苦しくなります。パニックが起こっても死ぬものではないのですが、その苦しさが死の恐怖を感じさせ寄り不安ループへと高めていきます。

パニック障害の発症

パニック障害の発症は、トラウマチックな出来事もありますが近年は夜型生活、電化製品からくるブルーライト、電磁波などの影響で交感神経が高ぶりやすい環境にあるため、誰もがかかりやすい症状になっています。
ただ、精神科で処方される抗不安薬や睡眠薬(ベンゾジアゼピン系)の長期服用をしていると、交感神経が潜在的に高まっている状態なので、薬の効果がきれたり、急な断薬をきっかけにパニックが起こることも多いようです。

パニック障害の克服法

パニック障害は交感神経が優位になった状態で自律神経失調症を普段から伴っている状態です。
そのため全般性不安障害と併発し不安を抱えやすくなっています。
Holitic Healingで自律神経のバランスを整え、社交友好モード(腹側迷走神経)を優位にしていく取り組みで解消されていきやすくなります。呼吸法、ストレッチなどで身体の緊張をほぐしていく、逆説的思考法で気を落ち着かせるなどして長期的にも取り組んでいくと再発もなくなってきます。

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