精神疾患とトラウマ

View from above, stunning aerial view of an unidentified person walking on a deserted road covered by sand dunes with the Dubai Skyline in the background. Dubai, United Arab Emirates.

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あなたはHSP?

精神疾患とは?

精神疾患、トラウマ、心の悩みは、どのような人にも存在するものです。
精神の状態でも、憂鬱、不安、抑うつ、うつ病と様々ありますが、いずれも症状の程度差であるものの同じ神経系統の乱れによって引き起こされることはすでに19世紀から明らかなことでした。
現在はモノアミン仮説に基づいた向精神薬処方が主流ですが、神経系統の乱れ(自律神経)とモノアミン類(セロトニン、ドーパミン、ノルアドレナリン)のアンバランス性がメンタルと心身不調につながっているものと考えられています。

抑うつ、うつ病、うつ状態、気分変調症などと様々な呼び名も増えて異なった症状のように思われますが、いずれもはっきりと識別できるものではなく、グラデュエーション(スペクトラム)のようなもので細かい区別はあまり意味がありません。定義があいまいなものであるために、医師によっては診断名がコロコロと変わるといったことが生じ、それが誤診とも言われる所以にもなっています。

ただ近年、特に日本では精神疾患についての正しい解釈がなされておらず「不安」と「鬱」をまちがえる医師も多く向精神薬の投与も間違った処方がなされるケースも珍しくありません。
本来の治療・克服とは、薬もない状態で精神・体調を健全にすることですが、向精神薬の薬害について無知で甚だしい誤診も多く、ごまかしながら薬物を与え続けるだけで治療を行おうとする医師はほとんどいないに等しいように感じます。
かといって、カウンセリングでも薬を利用しないというだけであって健全的にみえるものの、一進一退の気休めにしかすぎず本当の治療が行われているわけではありません。

うつ病の原因にも、遺伝、HPA軸仮説、BDNF仮説、HSP(ヒートショックプロテイン)仮説、ビタミンA不足、フェリチン不足・・など次々と提唱されてはいますが、真の根本治療とは、基本的には神経系統の乱れ(自律神経)を健全にして神経伝達物質の流れをよくすることにあります。
他の影響もありますが、それほど大きな問題ではありません。

精神疾患名
気分障害:適応障害:抑うつ、非定型うつ、定型うつ
不安障害:全般性不安障害(GAD),社交不安障害(SAD)、パニック障害

名前は異なるけれども、基本は自律神経の乱れや神経伝達物質分泌異常で起こっている点で兄弟のようなもの。

トラウマとは

では、その自律神経を司る部分はどこにあるかというと「脳」の中にあります。
心を病むと胸が重苦しくなるため「胸に心が宿る」と思ってしまいがちですが、脳科学的にも「心は脳にある」ことが明らかになっています。
心の病の原因となるトラウマ(心的外傷)も、神経系統の乱れとほぼ同等なものと扱っていいもので実際西欧でもそのような考え方が受け入れられています。
幼少期のトラウマに、大人になって成長するまでのトラウマやストレスが積み重なって複合的に作用したものが精神疾患の発症となります。
それは、PTSD(交感神経優位),解離性障害(背側迷走神経優位)が混在したトラウマで、育成環境、個人のもつ気質などによって違いがあるものなので人それぞれの症状がでます。例えば、不眠を訴える人がいれば、過眠を訴える人、胸がどきどきする人がいれば、頭がぼんやりとしてすっきりしないなどです。
脳の損傷(脳腫瘍、バセドウ病、橋本病など)は神経疾患上の脳の病気で、精神疾患同様の症状がでますが、トラウマティックな症状でおこるうつ病などは脳の損傷によるような病気というものでもありません。
かつては神経の働きと精神は一体のものと考えられていたものが、次第に歪曲、煩雑化されいかにも難しい症状のように扱われてきています。その原因は、2000年頃から始まった国内での大手製薬会社による向精神薬販売促進運動で、うつ病、さらには発達障害といったあいまいで誰でも該当するようなものを持ち上げ、患者数を増やしてきたことにあります。
基本的に、うつ病、パニック障害というのも形が違う症状ですが、同じ自律神経の乱れが原因であるという点で共通のものであり自律神経を正常にしてあげると症状は治まっていきます。

脳の病気(神経疾患)・・脳腫瘍、バセドウ病、橋本病など手術が必要
精神疾患・・・手術は必要とせず病気というものでもない。

トラウマとなるもの

1.幼少期の家庭環境、親の育て方(機能不全家庭)

過干渉、過保護、厳しい躾け、ネグレクト、育児放棄、愛情不足、虐待、感情まかせの叱り方、教育虐待、夫婦喧嘩など。とくに幼少、児童期は、潜在意識がむき出しになっているような状態なので、ちょっとしたストレス もトラウマになりやすく、性格形成に大きな影響を与えていきます。

引き起こされる症状
自律神経失調症、睡眠障害、社交不安障害(SAD)、全般性不安障害(GAD)など。

2.成人期の精神疾患の発症のきっかけとなるトラウマ(複雑性PTSD)

人間関係、裏切り、失恋、いじめ、大切な人の死、パワハラ、災害、環境変化などショッキングな出来事。

引き起こされる症状
上記にプラスして、うつ病、パニック障害など

トラウマとなりやすい気質

HSP(ハイリーセンシティブパーソン)
HSPとは感受性の強い人。神経過敏で普通の人よりも受け取る刺激が人一倍強い気質のことです。
脳科学的にも、刺激を感じ取る島皮質という部分や不安を感じる偏桃体の部分が活発で、病気ではありませんが、ストレスを感じやすく解離も受けやすいため、トラウマを抱えやすいタイプとも考えられます。

精神疾患を抱えている人は、親や家庭にいるのが苦痛と感じることが多いです。
しかし、機能不全家庭でなく親子関係に問題がなくとも、HSP気質をもった人は自律神経を乱しやすいためパニック障害などを引き起こす可能性はあります。

基本的にトラウマを抱えている人やHSP気質の人は、扁桃体が活発であるので、過度の不安・緊張をかかえやすく神経を過剰に使っているので、自律神経失調症を抱え疲れやすく慢性疲労、睡眠障害の原因にもなりやすいといえます。

トラウマによって起こる諸症状

PTSD/解離性障害 (複雑性PTSD)

  症状
ストレス反応 大きなストレスを受けると、身を守る防衛反応として闘うか逃げるかの「闘争・逃避」と、失神、解離によって一時的に硬直する「固まり・麻痺」があり自律神経に影響を与えます。
PTSD/解離性障害
複雑性PTSD

ストレスを受けたあとの心的後遺症(心の傷)。恐怖的・急性的後遺症により交感神経が高まるものをPTSD、慢性ストレスにより副交感神経(背側迷走神経)が優位になっておこる後遺症が解離性障害(離人症)。だいたい多くの人は両方受けるため、複雑性PTSDとなります。

自律神経の乱れ・自律神経失調症

自律神経失調症になると、朝が弱い、夜眠れない、疲れがとれにくくなるといった体調面での不調がでてきます。

  症状
自律神経の乱れ 肩こり、頭痛、めまい、不安、緊張、腹痛、下痢、便秘など
自律神経失調症 上記症状が2週間以上慢性的に続く症状。
診断名ではなく、症状の総称名です。
睡眠障害 不眠あるいは過眠状態の症状。年齢とともに睡眠を促すメラトニン量が減少するので高齢ほど睡眠時間は少なくなります。

不安障害とは

精神科医の利用する「精神科診断統計マニュアル(DSM)」には、1980年以前は「不安神経症」と呼ばれていたものが、「全般性不安障害」と「パニック障害」に分類されました。
「不安障害」とはノルアドレナリンが過度に高まった状態で交感神経が優位になった状態です。
「不安障害」と「鬱病」は似ているようですが、「鬱病」の場合はノルアドレナリンが低下した状態なので真逆の症状です。

「不安」自体は誰でももっているものです。
例えば、大勢の人の前で話すときや大事な試験のとき、緊張して汗をかいたり、心臓がドキドキしたりするのは当たり前の反応で異常なものではありません。「不安障害」は、不安がなんらかのきっかけで交感神経が過度になりすぎて自律神経が乱れ、日常生活まで支障がでてしまう症状をいいます。
ひとくちに「不安障害」といっても様々な症状があります。

  症状
全般性不安障害(GAD) 漠然とした不安や心配を慢性的に持ち続ける症状です。
パニック障害(PD)
広場恐怖症
突然、死にそうなほど息苦しくなりパニックを起こす症状です。
一度起こすと、もういちど起きないかという「予期不安」が襲い、外にでることもおっくうになり「広場恐怖症」「乗り物恐怖症」に繋がることもあります。
社交不安障害(SAD) SADは一般には「あがり症」と呼ばれる症状です。人前にでると極度に緊張する症状で対人恐怖症とも呼ばれます。

気分障害

うつ病や双極性障害など気分が不安定な症状をいいます。
適応障害、気分変調症(ディスチミア 抑うつ)、大うつ(本来のうつ病)などに分類されています。
しかし、問診や医師の主観に基づく診断、薬を服用して症状が変化するなど診断の正確性に問題があることがよく指摘されます。
何らかのショック(人の死、失恋、離婚、失職、レイプ、戦争、災害)をきっかけに起こります。

  症状
適応障害 仕事環境、対人関係、慣れない仕事の悩みで憂鬱になる症状です。悩みが解消されたり、嫌な環境から離れると元にもどる誰にでもよくある症状です。最近はうつ病と勘違いする人が多い症状でもあります。
抗うつ薬を服薬しても効果がありませんが、処方されて、その副作用や離脱症状をうつ的な症状と誤解しうつ病と間違う人も多くいます。
気分変調症(ディスチミア 抑うつ) 認知的な問題、食欲変動や疲労感といった身体症状も起こりうる気分障害の一種であり、うつ病と比較してより軽症ながらより長期間となる症状とされています。
大うつ病 本来のうつ病のことです。1日のほとんどや、ほぼ毎日、2 – 3週間は抑うつであり、さらに著しい機能の障害を引き起こす場合に診断されます。強い倦怠感、憂鬱感、ぼんやり感、無気力、自意識が弱くなるといった症状が現れます。抗うつ薬で調子がよくなる症状です。
双極性障害(I型、Ⅱ型) 気分がハイな躁と、落ち込む鬱が繰り返される症状です。
うつ病は神経症、双極性障害は精神病と区分けされていたもので、ほとんど稀な症状(5000人に一人とも)と言われていたものでしたが、2009年以降診断基準が変わり急増しています。向精神薬を長期服用していると双極性障害の診断が付けられる傾向があります。

統合失調症

  症状
統合失調症  

強迫関連障害

青年期から現れることが多く、うつ病を発症する人はこのような症状を経験あるいは併発していることが多いようです。

  症状
強迫性障害(OCD) 同じ行為をしないと落ち着かない症状です。無駄なことと分かっていても、無意識に強迫観念、強迫行為を繰り返します。数数え、確認行為、手洗い行為など様々な形態があります。
醜形障害 容姿に自信がなく、何度も鏡で自分の容姿をみるか、逆に鏡をみないといった行為がみられます。親兄弟、友人から容姿をからかわれたり、バカにされると起こりやすくなるようです。うつ病になる人は、醜形障害を伴っている場合が多いと言われています。
皮膚むしり症 自傷行為の一種で、皮膚をむしったり、爪や唇や口の中の皮膚をかんだりすることを繰り返します。
抜毛症 髪の毛を無意識に抜いてしまう行為です。女性にも多く髪が薄くなっても行ってしまうため、ウィッグで隠す人も多いようです。親の過干渉による影響があるようです。
摂食障害 過度なダイエットをきっかけに発症するケースが多く、過食嘔吐したり、太ることに恐怖を覚え食事を拒否する拒食症になる症状です。

気質的なもの、その他

  症状
毒親 子供のトラウマ、生き辛さの原因となる親。
愛着障害(アタッチメント) 生後2~3年目に形成される母子間の絆関係との間に生じる障害。
アダルトチルドレン(AC) 社会にでて生きづらさを感じる大人。(子供のような大人という意味ではありません。)
病前気質 うつ病など精神疾患になりやすい気質として、メランコリー親和、執着気質、循環気質などがあります。
過剰同調性 他人に気を使いすぎ、自分を抑え込みがちになる特性で、嫌われることを恐れ八方美人的になりやすく、HSP、発達障害をかかえている人がおちいりやすい。
発達障害(ASD/ADHD) 得意、不得意分野に極端な差があり、社会で生きづらさを感じている人
HSP(ハイリーセンシティブパーソン) 内省的で感受性が強い人。右脳の島皮質が活発で解離性障害を伴いやすい特徴があります。
パーソナリティー障害 社会で生きずらさを感じやすい人格。
PMS/PMDD 正常な月経前症候群(PMS)と比較して、より精神症状が重いものをいう。

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