トラウマ・・・解離性障害

トラウマ

解離と解離性障害

読書をしても、流し読みしているようで頭に入らない
暗記はできても文章読解問題や作文が苦手
集中していても、ついつい別のことを考えてしまい集中できない
器用で工作が好きであったのに、面倒くさくなって不器用になった・・
現実感があまり感じられない
頭に膜がはりついているようだ
といった症状はないでしょうか?

解離とは、無意識に起こる防衛システムの一つで、個人の精神が隔離してしまう現象のことをいいます。
解離には、誰にでもある正常なものから、生命の危機に関わる状況の中、自分を守るために起こる病的なものものまで幅広い解釈として存在します。
人間は、意識(表層意識)と無意識(潜在意識)のバランスを保ちながら日常生活を営んでいます。

正常な解離の例では、眠気が強くぼーとしている状態や、電車やバスに乗っているときの途中の出来事をすべて覚えていないような意識が少し飛んでいる状態です。
正常な解離は、軽い無意識が現れている状態で、軽い休息やリラックス状態を起こすことで不安、ストレス、疲れなど解消し、疲れを溜まりにくくしてくれます。
高齢になると顕著になり、認知症と間違われることもあります。

一方、病的な解離とは、強いショックやストレスがかかったときに起こる解離です。
頭の中が真っ白になったり、意識が遠のいていく感覚になる、空想の世界に浸り、数分で感じていたものが数時間も経っていた、意識が自分のものとは感じられない、記憶がないなど生活面に支障をきたす強いレベルの病的な解離を「解離性障害」といいます。
ストレスの感じやすさとも関係しているため、HSP(Highly Sensitive Person)にみられる深い関わりのある症状といわれています。

解離が進むほど、幻聴、幻覚、失感感情や頭がぼんやりとして現実感を失い、自分が自分であるという感覚が失われ、空想に耽ってイマジナリーフレンドを形成し頭の中で対話することもあります。
また、頭の中に様々な思考が浮かび、頭の中が騒がしく感じ哲学者のような思索にふける(思考促迫)、死ねという声が聞こえたり、もやもやとしはっきりしない(ブレイン・フォグ)、人影や幽霊が見えるといった症状も伴っています。
そのため、精神科へいくと、統合失調症と誤診され間違った処方が行われるケースも多々あるので注意が必要です。

解離性障害の起きやすい人と性格

解離性障害はかつては女性に多いと言われており、子宮を意味する「ヒステリー」と呼ばれていたことがありました。
精神分析を創始したジークムント・フロイトが、催眠によるヒステリー治療を学んだ後、 ヨーゼフ・ブロイアーとの共同による「ヒステリーの研究」を行うなかで、心的外傷(トラウマ)やPTSDが発見されていく過程の時期がありました。

一方、解離の概念を提起したのは、フランスの精神科医ピエール・ジャネです。
ジャネは、ヒステリーの状態が、解離の下意識によって起こることを研究し、1889年の著書「心理学的自動症」の中で、「下意識」と命名したのが解離の起源です。

解離症状は、支配的な親、DV、夫婦喧嘩の絶えないような家庭で育った子供、身体が弱くて病気がち( 喘息やアトピー、高熱、過敏性腸症候など) であったり、繊細な神経の持ち主で感受性の高いHSP(Highly Sensitive Person)によくみられる症状です。

解離は防衛反応として働くため、日常生活が困難であるほど強く働き、イマジナリーフレンドといった空想世界を生み出したりストレスの緩和を行う役割を果たしますが、不安や恐怖が強まると、身体が凍りついてきてぼんやりしたり、幸せを感じることができなくなり、考えることも難しくなって学習にも支障がでたりします。

次第に自分が自分で無くなっていき、現実感がなく、一人きりになるとどうすればいいのか分からなくなって他人に依存し、いいなりになってしまう(過剰同調性)傾向もあります。
身体も、身体が硬直し、血圧が低下し、頭痛、めまい、お腹の調子が悪くなったり、寝たきりになる人もいます。
低覚醒状態になると、神経の働きが弱まり不器用になって作業をしづらい状態になってきます。
緊張感が高まる場面においては、頭がフリーズし、声が出ない、何も考えられない、話がまとまらない、集中できない、注意散漫、よく物を落とすなどの発達障害などの症状としても現れることがあります。
そうなってくると、学校で叱られたり、いじめやからかわれる頻度も高くなってくるため、それが恐怖となり集団生活での交わりが苦手となり、対人トラブルを回避するため1人でいることを好むようになったり(回避性、スキゾイドパーソナリティー)、見捨てられ不安、恐怖感が強くなり、あがり症、対人恐怖的な症状もでてくる傾向が強くなります。 (依存性パーソナリティー

さらには、何等かの強い精神的ショック(失恋、裏切られなど)でうつ病を発症しやすい状態にあり、発症すると感情コントロールが効かず、怒りを抑えることが困難になったり、セックス依存、アルコール、薬物依存、過食、買い物依存、境界性パーソナリティーのような自傷行為に発展する可能性もあります。

成人しても何らトラブルもなく、環境に恵まれている場合なら成人期は精神疾患を発症することもなく無難に過ごしていくことはできますが、更年期障害、慢性疲労症候群など何等かの不調をかかえるリスクがあります。

解離性障害を起こす原因

解離性障害を起こす人は、幼少期から強いストレス環境に晒され、空想傾向があるようです。
その幼少期におけるストレス要因として一般的に言われているのは下記のとおりです。

解離性障害を起こす要因

1.学校や兄弟間のいじめ、
2.子供を支配し、自由な自己表現ができないといったストレス
3.ネグレクト、
4.親や周囲からの虐待(心理的、身体的、性的)
5.家族の死、人の死を見た時のショック、殺人、強盗事件、レイプに巻き込まれる
6.両親の絶えない夫婦喧嘩、DV

解離性障害の種類

解離性障害にはいくつかの種類があり、DSM上において3つの種類に分類されています。

解離性障害の種類

・離人症性障害(離人症)
・解離性健忘/解離性遁走
・解離性同一性障害(DID 以前は多重人格 )

解離性障害(離人症)

ベルリンの医師ポール・シルダーが1928年に書いた「離人症」「離人感」(depersonalization)の特徴について記した文章があります。

離人症の人の目には、周りの世界は、異様で、奇妙で、なじみがなく、夢のように映る。

物はときおり不思議なほど小さく見え、平たくなることもある。音は遠くから聞こえるように思える。

解離の多くは、心的外傷や虐待で多くみられますが、3つの解離性障害の中では離人症が8~9割を占めます。
離人症は、頭がぼーとしたり、頭に膜がかかったような不快感、感情を失った感覚、現実味を感じられず生きがいを感じられないような感覚になります。
解離がひどくなると、脳の感覚統合が混乱し、自分の精神と感覚が身体から切り離されたような浮遊感、体外離脱のような、ふわふわとした感覚にもなり、麻痺しているようにも感じることもあります。
このような人は、自分の生活を外から観察している、あるいは自分のことを「生ける屍」などと表現することがあります。
副交感神経優位の低覚醒状態であるため、疲労感や眠気をかかえやすく、自律神経失調症、慢性疲労、睡眠障害を引き起す原因ともなります。
うつ病、統合失調症などの多くの精神疾患の部分症状として現れるので、こうした疾患の診断がなされている場合は、あえて離人症性障害という診断はつけません。

HSP(Highly Sensitive Personと深い関係)

HSPの人には、哲学者のように深く考える癖がありますが、それも離人症と深い関わりがあると考えられています。
離人症にかかる割合は、全人口の2%と言われています。
HSPの人口比率は、約20%と言われているため、離人症にかかる人はHSPの中でも特に感受性の強い人なのかもしれません。
哲学者の多くは、離人症を発症しているのではないかと言われており、不快な代償と引き換えに、深い思考、洞察力を養っていくものなのでしょう。
また、離人症は、時間の間隔を麻痺させるため、「過集中」を引き起す原因とも考えられています。

離人症のタイプ

離人症は、基本ストレスによって生じるものです。
解離というメカニズムによっておこるもので、解離性障害の中に分類されるものです。
また、うつ病などの精神疾患、脳神経疾患、慢性疲労症候群などに合併してみられるものもあります。
共に、自律神経の背側迷走神経の作動によって引き起こされるもので、眠気、疲労感、非現実感、ふわふわ感、ぼーとする感覚があります。
うつ病は、離人症の強く作動したものとも考えられます。
また、抗不安薬、睡眠薬を長期服用しても生じるようです。

解離性健忘/解離性遁走(フーグ)

解離性健忘とは、「甚だしく忘れる」という意味で、単なる「物忘れ」や「痴呆」でもなく、過去の生活の中で記憶が全くない状態をいいます。
解離性健忘は大きなストレスやトラウマなどで苦痛を伴う時、個人情報や住所、名前などの記憶を忘れてしまうことをいい、過去の一部を忘れることを「部分健忘」、すべて忘れることを「全健忘」と呼びます。
例えば、子供の頃の記憶が全くないという人もいます。

解離性健忘で失われるのは、自伝的記憶(個人的な記憶)で、一般常識的な記憶などは失われません。
「自分は誰か」
「自分は何処へ行ったのか」
「何をしたのか」
といった体験的な出来事を思い出せなくなります。

例えば、日常生活の中では、メールの送信履歴に記憶にないメールを送るなど、正確にその時々の自分の行動、発言の記憶が失われます。
多くの人は健忘によって軽度の抑うつ状態になったり、大きな苦痛に悩まされ、たいていの場合、記憶に一つあるいは複数の空白期間があります。
空白期間は、一般に数分間から数時間、あるいは数日間に及びますが、数年間あるいは過去の人生をすべて忘れることもあります。

解離性遁走(フーグ)も健忘と同じように、苦痛を伴う状況から逃避するために記憶を失うものですが、突然家庭や職場を失跡し、遠く離れた場所へ放浪、あるいは住み着いて過去の記憶の全部、あるいは一部の記憶を失うことです。
例えば、東京で会社勤めをしていた人が、会社でのトラブルから突然失踪し、気がついたときには別名で福岡のパチンコ店で住み込 みで働いていたというような事例もあるようです。

解離性同一性障害(DID 多重人格)

以前は多重人格と呼ばれたもので、2つ以上のはっきりと区別できる人格状態が交代で現れ、解離性障害の中では最も重いものとされます。
この人格状態は、別の名前も含めてあたかもまったく別の個人史、自己像、同一性を持っているかのように経験されるといわれています。

DES・・・解離性障害のチェック

DESは、正常の解離から解離性障害についての解離症状の評価を行う質問シートです。

DES-解離体験尺度 解離体験スケール

解離性障害(離人症)と脳機能との関わり

ストレスがかかると、防衛反応が発動し、「闘争、逃走」あるいは「凍りつき、麻痺、死んだふり」の反応が起こります。

解離性障害は、防衛反応における、「凍りつき、麻痺、死んだふり」が起こり、このとき、自律神経のうち交感神経と副交感神経の背側迷走神経が過剰に働き副交感神経優位の状態となり低覚醒状態となります。
つまり、冬眠状態に入ったかのように、意識が遠のき眠気、動きが鈍くなる、ぼんやりするといった症状が強くなってきます。
意識を司るのが、側頭葉にある「島皮質」という部分で、解離を受けると、この部位の活動が弱くなるため自意識が弱まってくる感覚になるものと考えられています。また、右脳と左脳を繋ぐのが脳梁といわれる部位ですが、脳梁と近傍にある大脳皮質領域「帯状回」と呼ばれる領域は、運動、情動、空間認知に関わる働きがあります。
解離を受けると、帯状回の働きが低下するのですが、身体の動きがぎこちなくなったり、感情が弱くなったり、ふわふわした感覚を感じるようになるのもこのためとも考えられています。

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