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はじめに
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糖質制限は、
ダイエットで注目されているばかりでなく、
糖尿病予防にもあります。
糖尿病は今や「国民病」ともいえる病気で、
2016年の時点では、
6人に1人が糖尿病かその予備軍ともいわれています。
特にうつ病になると、
ストレスホルモンコルチゾールの分泌や、
向精神薬の副作用により、
中性脂肪が増加しやすくなるため、
肥満や糖尿病になりやすい傾向にあると言われています。
また、糖質を摂り、運動不足の毎日が続いているようだとなおさらです。
向精神薬は、
蠕動運動を抑制し肥満や生活習慣病になりやすくさせる作用があるので、
向精神薬を使用する生活は避けた方が健康維持のためにもなります。
そのため、うつ病から回復し、向精神薬のない生活を手にいれても
糖尿病予防のため、自律神経を整え、
糖質制限をし運動をする習慣づけを行っておく必要があるといえます。
今回は、そんな「糖尿病」についての内容になります。
糖尿病の種類
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糖尿病には「Ⅰ型」「Ⅱ型」の2つの種類があります。
糖質を摂ると、体の中で分解されて血液中のブドウ糖(グルコース)濃度が上昇します。
ブドウ糖が血糖値をあげます。
血糖値が上がりすぎないように制御するのが、すい臓から分泌される
「インスリン」
です。
ブドウ糖は細胞の代謝によってエネルギーに変換されますが、
過剰なブドウ糖はインスリンによって、
血液外に排除され、筋肉や肝臓ではグリコーゲンとして、
さらには、
体内の脂肪細胞に運ばれて中性脂肪として蓄積されていきます。
「糖尿病1型」では、ウィルスなどによってすい臓機能が失われ、
インスリン分泌機能が損なわれるものです。
この場合は、注射によるインスリン補給が必要になります。
「糖尿病Ⅱ型」では、
主に糖質の摂りすぎによることで起こる、
インスリン分泌機能低下によるものです。
糖質を多く摂取する生活が続き、
すい臓に負担をかける生活が続くと、
年齢を重ねるごとにインスリンが分泌されなくなるものです。
糖質制限することで予防できますが、
一度発症してしまうと治すことはできあせん。
1型が約1割、Ⅱ型が約9割と言われていることから、
多くは生活習慣の乱れからきていることがわかります。
Ⅰ型
・1割程度
・すい臓の機能低下によるもの
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Ⅱ型
・9割
・生活習慣によるもの(糖質の摂りすぎ)
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糖尿病の判断基準
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下記のいずれか一つが該当すると糖尿病と診断されます。
・空腹時血糖値が126以上
・ブドウ糖負荷試験の2時間後血糖値が200以上
・状況に関係なく血糖値が200以上
・ヘモグロビンA1Cが6.5以上
この基準にひっかかっても自覚症状がないので気づきません。
健康診断で「糖尿病の疑いあり」と言われたら糖尿検査をうけましょう。
糖尿病になると様々な病気にかかりやすくなる
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糖尿病は、それ自体では死に至ることはありませんが、さまざまな病気にかかりやすくなるのが一番の問題です。
糖尿病の三大合併症として、
・糖尿病網膜症・・・網膜剥離を起こす症状。最悪失明することに。
・糖尿病腎症・・・腎臓の毛細血管が破裂し、老廃物をろ過できなくなる症状。
・糖尿病神経障害・・・手足の抹消神経が障害を受けケガをしても気づかなくなる。最悪手足切断に。
がよく知られています。
他にも、がん、心筋梗塞、認知症、骨粗鬆症、歯周病といったリスクが高くなります。
糖尿病になる人は、平均寿命が10年短くなると言われているのも、
こういった合併症によるものだということは頷けます。
そんな糖尿病になりやすいリスクを抱えた「うつ病」も早期に向精神薬に頼らずに、
自然療法で克服していくことが将来的にも健康的で健全な人生を歩めることは間違いありません。
最もやっかいな「糖尿病腎症」
糖尿病腎症とは
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糖尿病の引き起こす三大糖尿病の中でも、
もっともやっかいといわれるのが、
「糖尿病腎症」
です。
これは、腎臓の老廃物(尿)をろ過するフィルター機能が損傷して
正常にろ過できなくなる症状のことをいいます。
この糖尿病腎症は、体内でタンパク質と糖質が結びつく糖化反応の結果
生成されるAGEが原因で発症します。
AGEが腎臓のフィルター状の膜にくっついて蓄積されていき、
膜に穴が空いてしまうことで、
たんぱく質が尿に流れてしまうのが糖尿病腎症です。
糖質を多く摂り、
数十年かけて蓄積されていったAGEが原因で、
一度腎症を発症してしまうと手遅れで、
最終的には「人工透析」が必要になります。
人工透析を受けることになると、
1日4時間かかる治療を週3回生涯受ける必要になります。
そうなると、
仕事にも支障がでて、治療費もかかって生活面に大きな影響が
でてきていかに大変になるか想像がつくかと思います。
腎症予防には、普段から糖質制限して予防しておく必要があります。
糖尿病になって糖質制限する価値はある?
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糖尿病になったら、もう元に戻ることはできません。。
かといって、糖質制限が無駄かといえばそうでもありません。
糖尿病になっても、
糖尿病の三大合併症(網膜症、腎症、神経障害)
にすぐなるわけでもなく、
早くて数年、遅くて数十年かけて発症するようです。
その間に腎症にならないようにするには、
「血圧」と「血糖値(糖質)」
の管理が重要となってきます。
血圧が高くなると、腎臓が悪くなり、さらには、
血圧が上昇して悪循環に入り、
短期で腎症が引き起こされてしまいます。
糖質を摂って血糖値の上昇が高まれば、
AGEが増えていき腎症の発症を速めていくことになります。
糖質を制限して血糖値を正常に保つのは大事といえるでしょう。
AGEは体内に蓄積されると、体外に排出されにくい性質をもち、
糖尿病になる前からの蓄積値も影響してくるので、
健康な状態のうちから気をつけておく必要があります。
糖尿病腎症のチェック
糖尿病になって怖いのが、糖尿病腎症の発症。
そうならないためにも、腎臓のチェックをするのが何よりも大切です。
そのチェック方法の一つに、
「尿アルプミン値」
を調べることが指標となります。
尿アルプミン値とは、タンパク質の一種アルプミンが尿に
どれだけ漏れ出しているかを測ったものです。
健康な人の場合は、0~5㎎/gCrくらいの低い数値ですが、
糖尿病を発症すると、18を超え、さらにそこから指数関数的
に6000まで上昇します。
6000に到達すると、人工透析が必要になってきます。
糖尿病になって放置していると、あっという間になるので、
糖尿病になったらこまめにチェックしておくといいでしょう。
※一般的には血清クレアチニンで調べますが、クレアチニンで異常を示すときは 尿アルプミン値で3000を超えているので、手遅れになりやすいようです。
尿アルプミン値( ㎎/gCr )
・健康時 : 0~5
・糖尿病 :18
・人工透析:6000
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