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香りの歴史
香りの起源は古く、火の発見とともに利用されるようになったとも考えられています。燃える草木の中から立ち上る香りは神秘的なものとして宗教儀式として利用されていました。やがて、メソポタミア文明あたりから、部屋を香りで満たしたり、香油を身体に塗り、衣料に染み込ませるなど楽しまれるようになり、日常生活のヒーリング的なものとして利用されていくようになります。
香りが自律神経に与えるメカニズム
香りはこのように古い歴史を持ちますが、香りがメンタルに与える影響についてのメカニズムが分かってきたのは比較的最近のことです。
鼻に入ってきた香りの分子が、鼻腔奥の嗅細胞群が刺激されて、においの情報が電気的信号に変化されて大脳辺縁系に直接伝わり、そこから自律神経に影響を与えます。五感の刺激の中でもその経路は短いため、自律神経にも伝わりやすくメンタルにも影響を与えやすいのです。
香りのもつ効果
香りも音楽とともに近年はメンタル面にその効用が見直されてきています。
その香りのもつ効果は
・生活環境を快適にする
・精神的な疲れを癒し、心を豊かにする
・集中力を高め学習効率、能率を高める
といったものがあり、メンタルヘルスだけでなく、企業の職場環境改善などにも有効利用されてきています。日常生活においても、場面に応じて使い分けて香りを楽しむことができるツールが次々と開発されてきています。
初心者向け手軽に簡単にアロマを楽しめる方法
アロマといえば、やったことのない方なら高級なイメージもしてとっつきにくいものですが、安価なものから始めることができます。ここでは、比較的安価で、携帯もでき、いろいろな面で柔軟に利用できるツールを紹介します。
アロマオイル
様々な場面で利用できるのがアロマオイルです。
ティッシュやハンカチにオイルを浸して利用することができるので、携帯用としても利用できるので、会社で緊張をする場面の前にリラックスしたいときに利用できます。また、机の上において集中力を高めたいとき、枕元に置いて眠りにつかせたいとき、さらには入浴時に数滴入れるなど多様性に優れています。オイルを利用する場合はなるべく安価な合成品は控えましょう。
サシェ(匂い袋)
サシェは匂い袋、もしくは香り袋とも呼ばれるものです。常温で香りを発する香料を詰めた布袋のことで、携行して香りを楽しむ他、衣類や文書とともに保管して用いられています。比較的簡単に楽しめるものですが、周囲のものまで香りが付着する場合もありますので、バックなどにいれる場合は取り扱いに注意が必要です。
アロマパルス
アロマパルスとはスティック状で、手首に塗って香りを楽しむロールオンタイプのアロマフレグナンスです。ちょっと高めですが携帯できるので、サシェのように周囲のものへの香りの付着が気になる方におすすめです。
どのような場面で利用する
個人で利用する場合は、気分転換、作業効率をアップする、集中力を高める、不安を軽減する、リラックスさせる、さらにはモチベーションを高めたいといった場面に利用できます。基本的によい香りは自律神経を安定にして気分を明るくしてくれる、手間もかからない自律神経コントロール手段でしょう。
緊張する場面
不安を感じるとき
睡眠時
冥想時
入浴時
学習・仕事効率を高める
自信を高めたいとき
香りの種類とその効果
香りの種類は豊富にあり、効果もそれぞれです。自分の目的にあったものを利用していくといいでしょう。初心者で悩む方は、「ラベンダー」がおすすめです。
効能別アロマをご紹介しますので、香りを選ぶときの参考にしてみてください。ただし、香りの好き嫌いは人それぞれですので、自分の好みであったものを最優先にしましょう。
集中UP
レモン/ローズマリー/グレープフルーツ/レモングラス/バジル/ティーツリー/ユーカリ
自律神経を整える
真正ラベンダー/オレンジ・スイート/ベルガモット/ヒノキ/ペパーミント
気分転換用
グレープフルーツ/レモン/ペパーミント/ローズマリー・シネオール/ユーカリ・ラジアータ
ストレス解消用
ラベンダー/ベルガモット/マンダリン/ネロリ/ゼラニウム/サンダルウッド/フランキンセンス/イランイラン/カモミール・ローマン
不眠に効く
ラベンダー/オレンジ・スイート/マンダリン/イランイラン/ベルガモット/マジョラムスイート
鼻づまり・花粉症
ユーカリ・ラディアタ/ペパーミント/ティーツリー
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