05.知らないと怖い向精神薬の副作用

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はじめに

以前はほとんど気にされなかったちょっとしたメンタルの不安、ストレスでさえも病気とされるようになった近年。メディア、教育現場、会社での啓蒙で精神科へ通う人が増えてきました。一方で、精神科で処方される向精神の怖い面については知らせてもらえないので、つい安易に信用し長期に渡り服用してしまう人も多くいます。
向精神とは睡眠薬、抗不安薬、抗うつ薬、抗精神薬、気分安定薬のことなどを指します。
短期的で少量の向精神薬の副用なら大きな被害はありませんが、長期で使用していくと様々な健康被害がでてくるようになります。
もし、向精神薬を使い続けるとどのような症状がでてくるのかをまとめました。

向精神薬の怖い面

自殺念慮、自傷行為

うつ病と自殺は深く結びつけられている印象がありますが、うつ病になったからといって自殺念慮が湧き出てくるわけではありません。防衛反応の一種であるので本来自殺を起こすような症状ではないのです。うつ病が自殺と結びつけられるのは、自殺衝動を引き起こす向精神薬の副作用が大きく関係しています。抗鬱薬には、服薬初期にあらわれやすいアクチベーションシンドロームの副作用があり、これが自殺、自傷行為を引き起こすこともあります。これがうつ病になると自殺を引きおこす、死にたくなるといったイメージを定着させているのかもしれません。

使うほど増強剤

初期の頃はどの薬もその名の通りの作用を高めてくれる薬。
そのため「治っているんだ」と錯覚し、そのまま使用し続けてしまうところがあります。
気をつけたいのが、それは感覚を麻痺させているだけということ。
治療薬ではないのです。

『うつ病の薬』
引き続き浜六郎氏の著書からです。うつ病の薬、主にSSRIのことについて書かれてます。50枚近くのページを割いて書かれてます。いやぁ、怖い内容です。詳しくは書き…


潜在的には
・抗うつ薬はうつ症状を高める(うつ増強剤
・睡眠薬は不眠を高める(不眠増強剤
・抗不安薬は不安を高める (不安増強剤
・抗精神薬は精神を不安定にさせる (精神不安定剤
となっているところです。薬の知識がなく医師のいうことを信じていると、病気が悪くなっているんだと思いこみ、薬のせいで悪くなっていると気づかず何十年も服用している人も多々います。
使用期間が長くなるほど不安、うつ状態が強くなり薬がさらに増えていく悪循環ループに陥っていく可能性もあります。

代謝が悪くなる 〜肥満、美容に悪い、病気、生活習慣病を引き起こす原因に~

向精神薬は代謝を悪くする副作用があります。
セロトニンは代謝抑制し太りやすく、ノルドレナリンは代謝促進し太りにくくする作用があります。

セロトニンを高める抗うつ薬の三環系、SSRI,ノルアドレナリンを抑制する睡眠薬、抗不安薬は太りやすく、ノルアドレナリンを高めるSNRIは太りにくい傾向にあるようです。
また、過食を促す副作用がある薬もあり、これがさらに太りやすくする原因にもなります。

抗精神薬は排便を促す蠕動運動を抑制してしまうために便秘になりやすく、それが代謝を抑制し肥満や生活習慣病を引き起こしやすくさせています。代謝の低下は、肥満だけでなく、肌質にも影響するため老化を加速し、免疫力も弱まってくるので感染症、病気、がん発症率を高めることになります。

うつ病、不安障害などから双極性障害に診断されると、これらの薬すべて処方されてしまいます。
そうなると、過食、代謝が落ちる、蠕動運動が抑制されるといったオンパレードで急激に太る人が多くなり運動することも大変に。そのまま放置していると糖尿病、高血圧を発症する率も高まります。

40~50代のもなってくると病気だらけになってきて、いくつも病院に行く人も多いので注意が必要です。

離脱症状 〜一生通院を余儀なくされる原因〜

薬を減薬あるいは断薬するときに起こってくる辛い症状を離脱症状あるいは禁断症状といいます。
すべての向精神薬にはこの離脱症状がつきまとうため、一度薬に慣れてしまうと薬を抜くのが大変な状態になります。これを「うつ病の再発」と捉える人もいるようです。
釣り針の反しのように、刺さりやすいがいちどかかってしまうと抜け出すときは苦痛を伴うようなものです。この禁断症状がでてしまうことで、その苦しみから薬の投与が常に必要になってくるので通院を余技なくされていくことになります。
そうなってくると、通院、交通費、入院、薬代と金銭的負担面も大きくなり長期的にみると好ましい選択とはいえません。

攻撃性、対人トラブルを引き起こす 〜奇異反応〜

奇異反応とは、服薬すると目的とする症状とは反対の症状が出ることです。
睡眠、抗不安、抗精神薬のもつため、その反対に不安の増加、攻撃性、暴力、動揺、精神錯乱、多弁、悪態をつくといった行為がでます。躁のような状態や怒りっぽくなり、対人トラブルに発展し、最悪、犯罪行為まで発展するケースもあります。
その結果、対人トラブル、家庭内トラブル、夫婦喧嘩、子供への悪影響、離婚問題に発展しかねません。

「強迫性障害」「双極性障害」について - 過去のカキコミ板 | NHKハートネット
「不潔さを感じて手を洗い続ける」など、特定のことが気になって、その不安を消すための行動を繰り返してしまう「強迫性障害」。 著しく気分が高揚する「躁(そう)」状態と、意欲が低下し憂うつになる「うつ」状態…

※投薬治療を受けている人やその周囲は病気のせいだと思っている人が多く、薬のせいでこうなっているという自覚も希薄な傾向にあります。

パーキンソン病のような症状

パーキンソン病とは振戦(ふるえ)、動作緩慢、筋強剛(筋固縮)、姿勢保持障害(転びやすいこと)を主な運動症状とする50歳以上で起こる病気です。 パーキンソン病は、大脳の下にある中脳の黒質ドーパミン神経細胞が減少して起こります。
統合失調症、双極性障害に使用される抗精神病薬には黒質ドーパミンを抑制する作用があるため、振戦、アカシジア、ジストニア、むずむず症候群といったパーキンソン病的症状を引き起こすことがあります。 また抗精神薬以外でも起こることがあるようです。

薬物性ジストニア(抗うつ、オランザビン服用)

参考

薬剤性ジストニア 顔面・頸部〜上肢帯の分節型ジストニア(メイジュ症候群)▶動画 - 医療法人相生会 福岡みらい病院
薬剤性ジストニア 顔面・頸部〜上肢帯の分節型ジストニア(メイジュ症候群) ジストニア手術の前後の動画です ジストニアとは▶

脳細胞が破壊される 〜IQ、学習力が低下、早期認知症〜

ベンゾジアゼピン、抗精神薬の使用は、脳にダメージを与え、認知機能に様々な悪影響を及ぼします。抗精神病薬による認知機能障害は、抗コリン作用が大きく影響すると考えられています。抗精神薬の使用により、fMRIによって認知機能に関わる前頭前野の灰白色の部分が損傷することが確認されています。
ベンゾジアゼピン系薬の長期服用による認知機能障害として、空間視力障害、IQ の低下、協同運動障害、言語性記憶および注意力の障害が報告されています。
抗うつ薬の場合、使用者と非使用者に対する9年後の認知症発症の相対危険度(1以下が安全)は、3.89(3.08-4.92)と報告されています。

参考:薬剤誘発性認知症について

まとめ

以上みてきたように、向精神薬を長期で使用していくとじょじょに精神ばかりでなく健康、人生も破壊されていく恐ろしい危険な薬なんです。
医師の言う事、他の患者も同じような症状なのだから、これが病気の本質なんだと錯覚している人が実は結構多いのです。ネットをみるとそういう人の方が多数派のような気がします。
投薬治療も最初は1回数千円で済みますが、長期的にみると金銭的、健康的リスクがかなりついてまわることになりデメリットの方が大きくなってきます。精神、メンタルを本当に健全にしていくなら、なるべく向精神薬を使用せず自然療法で行っていくほうがより安全で低コストで済みます。

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